旅1日目 東京 日暮里⇨千葉 成田 【62.0km】

まるで一人旅の実感がない。
旅の準備の半分くらいは前日に終わらせて結局一人旅に乗り気なのか否か、自分でも分からなくなっていました。家で過ごしていても夏休みを棒に振りそうだし、だからと言って一人旅で何をするのか1ミリも決めていませんでした。
準備は当日までゴタゴタしていました(と言っても全く焦っていませんでした)。最初は最寄より遠い京成線の駅から成田空港まで京成線でダイレクトに行こうとしていましたがそれではチェックイン時間ギリギリになってしまうと分かったので急遽予定を変更して2500円もかかるスカイライナーを選択。節約するはずだった旅行計画に開始前にヒビが入ってしまいました。
いつも遅刻グセのある僕ですが、この日だけは絶対に遅れることが出来ません。バイトの面接遅刻率50%という重荷を背負っているので尚更注意しなければなりませんでした。
スカイライナーに乗りながら、なんで一人旅をしたのだろうとずっと考えていました。下の記事を出発前に書いたものの、なんか表面的な理由の様に感じていました。
https://life-void.com/2019/07/07/travel-alone-overseas-reasons/
”本当の理由はなんだ? なんで一人旅なんてするんだ?” なんて事を考えていました。いや、もう実は答えは出ていたのですが、その答えを自分で認めたくなかったのです(これについて後の記事で述べます)。
結局成田空港には出発予定時刻の3時間前に到着。上出来。早く到着したため、チェックインの時にあまり並ばなくて済みました。しかし、計画というのはいつも崩れるもの。スカイライナーの時と同じ様に、ここでも計画が乱されました。
チェックインのお姉さん曰く、タイから他の国へ出るチケット(航空券に限らない)を用意した方がいいとのこと。僕は帰りのチケットはマレーシアのクアラルンプールからだったので、仕方なく、タイ国際空港の、スワンナプーム国際空港⇨ルアンパバーン国際空港のチケットを10,000円程で購入。ああ〜、また計画が乱された。ていうかこの調子でお金大丈夫か?? (大丈夫じゃなくなりました。これについても後の記事で)
...と、こんな感じで初日から計画が二度も台無しにされましたが、案外精神的ダメージは少なく、のんびりカフェで朝食を取りました。
その後、セキュリティチェックで当然の様に引っかかり(主に液体や金属関係)搭乗ゲートへ到着しました。ここから、一人旅が始まるんだな〜、なんてのんびり構えていました。
千葉 成田 ⇨ ドンムアン国際空港 【4614km】

搭乗ゲートには恐らくタイ人と思われるグループと、日本人のグループの二つに主に分かれていました。ざーっと一通り見回したところ、一人旅の人は僕以外にほとんどいませんでした。
まじかよ...周りみんなグループじゃん...もっと一人の人多いと思っていた...
心の寂しさを胸に、その後6時間過ごしました。あらかじめダウンロードしておいたNetflix作品を見たり、普段はしないスマホゲームなどをして過ごしました。
案外6時間はあっという間でドンムアン空港に到着しました。ああ〜、これから旅が始まるんだな。
クレジットカードの暗証番号忘れた...
空港に着き、まずタイバーツを5000円分くらい引き出そうとしました。クレジットカードと国際キャッシュカード計3枚を持ってきましたが、その内現地通貨を引き出せるのは2枚。国際キャッシュカードは、Sony Bank Walletのことでデビット機能とかもあるのですが、こちらの方は残口が1万円だったので、クレジットカードの方を使うことに。
空港内のATMに行き、引き出そうとしたものの....
”暗証番号が異なります”
その後心当たりのある番号を2つほど入力したもののどちらも不正解。
"え、どうすればいいの....初日で詰んだんですけど..." Sony Bank Walletの方は残口1万円...カード会社に連絡し、暗証番号を郵送で実家の方に送ってもらうことに。しかしそれまで約3,4日かかり、それまで1万円でやりくりできる気がしない...ホステルやゲストハウスの料金、食事代、交通費、その他諸々の費用とプランを考えると1万円だと足りなさそうであることに気づきました。しかもATMの手数料が220バーツで2回引き落としたため(440バーツ)実際使えるのは約8500円。これは絶対に足りないと思い、絶望した気分のまま空港の中を一人で1時間くらいさまよっていました。
ただし、こういうのもなんとかなるもの。学生の特権、「親頼み」を発動し、翌日2万円振り込んでもらうことに。暗証番号忘れた時は死ぬかと思ったものの、案外なんとかなるものだなと思いホステルへ向かうことに。
タイ人の英語が全く聞き取れない
英語にはそれなりの自信があったものの、リスニングについてはここで挫折を味わうことになりました。ドンムアン空港からホステルまでは直線距離で約500mほどであるものの、いざ空港を出てみると、横に長く車道が続いているだけで、横断歩道がありませんでした...一度歩いて渡ろうと思ったものの、交通量が多く、諦めることに...ここも歩いて交通費を節約しようと思ったものの、計画を変更せざるを得ないことに...
Informationカウンターのお姉さんにホステルの住所を見せ、どう行けば良いかを尋ねると、タクシーがいいとのこと。そこで空港でタクシーを手配し乗せてもらうことに。
タクシードライバーは50代くらいのおじさんで、空港から手配したのだから流石にぼられることは無いだろうと思い安心しきっていました。タクシーに乗り込むといきなりおじさんがスマホで誰かと話し始めました。一瞬びっくりしたものの、「ああ、これが東南アジアか〜」と思い、やり過ごすことに。
目的地のホステルに無事到着しました。メーターには59と表示されていたため、100バーツを差し出すと、そのおじさんは「120バーツだ」と言い始めました。「え、でもメーターには59って表示されているんですけど」と言うと、そのおじさんは
「#$%!!($#|\~%*;+120Baht$%!$"!」
え、何々?? わんはんどれっととぅえんてぃー以外何も聞き取れなかったんですけど? 僕が再度聞くとその運転手は
「#$%!!($#|\~%*;+120Baht$%!$"!」
さっきと何が違うのかまるで分からず、訳のわからないまま120バーツを支払うことに...120バーツは日本円で約420円。走行距離は大体2〜3kmくらいでした。
結局ぼられたのかタクシーの手配料だったのか...理由が分からないまま金を払うことのモヤモヤ感を胸に、ホステルにたどり着きました。
初海外一人旅...何も上手く行かないものだな...僕はホステルへ向かい歩いて行きました。
次回: タイ、ドンムアンの臭い