真夏のルアンパバーンからハノイの26時間バスで3食抜いて水分も一切とらなかった話

東南アジア
スポンサーリンク

ラオス最終日 ルアンパバーン

所持金は100バーツ1000円。そして僕はトイレに入れなかった。

僕はラオスのルアンパバーンからベトナムのハノイまで26時間のバスを使って移動しようと考えていました。



値段は400,000キープ。だいたい5000円弱です。
これは事前にクレジット決済をしていました。


ラオス最終日に偶然キープを全て使い切り、僕はホステルが手配してくれたトゥクトゥクのようなものでバス停まで向かいました。


午後5時にバス停に着きました。
その時点での所持金は100バーツと1000円。つまりラオスとベトナムの通貨は1ミリも持っていなかったということになります。


普通に考えたらベトナムドンを全く持ってないことは結構やばいのですが、その時の僕は「なんとかなるさ」と気にしませんでした。

馬鹿すぎですね笑笑



出発は6時だったので、1時間ほど暇な時間がありました。
26時間のバス旅で何回休憩があるか分からなかったので、僕はトイレへ向かいました。


しかし、トイレに入ろうとすると、後ろから“Hey!”と呼び止められたため、振り返ると椅子に座った10~20代くらいの女の人が”2000キープだ“と…


1キープも持っていなかった僕は、交渉することもなく素直に従い、側のベンチに腰掛けました。
最初はそこら辺の草むらで…と考えましたが、周りに人が多すぎたので断念しました。


僕は焦りました。下手したら5、6時間は尿意を我慢しなければならない状況を考えると寒気がしてきました。


そして僕は決意しました。「この26時間一度も水分補給をしない」と。
8月終盤。気温は30度越え。僕は自分の選択を後悔しました。


眠りにつけない寝台バス

6時前になると人が集まって来て、乗車し始めました。
意外と混んでいて、乗車率はほぼ100%。日本人は僕だけで大多数はベトナム人、そして欧米人が3人いました。


バスが出発し始めました。




バスの中は信じられないくらいうるさかったです。
理解できない言語で色々喚いている状況の中にいるのは、想像を絶するほどのストレスです。


その間に2000年代〜10年代初期と思われるクラブミュージックが流れたり、止んだりをしばらく繰り返していました。
なんだかもう訳がわかりませんでした。


僕はNetflix であらかじめダウンロードしておいたドラマなどを見ようと思っていたのですが、うるさい車内とApple純正のイヤホンは最悪な相性なため、僕は諦めて窓の外を眺めていました。


窓の外を眺めて自分の今乗っているバスがどっかの犯罪組織に襲撃されない事を願いながら(ラオスでは反社会組織による夜行バスの襲撃が過去にありました)、周りが静まるのを待っていました。



22:00頃になると、流石にベトナム人も疲れてきたのか、車内はかなり静かになってきました。
僕は安心し、寝る準備を始めました。


しかし、僕は殆ど寝れませんでした。寝台バスではあるのですが、ブランケットが渡されただけで、枕などは一切渡されず、固いシートに頭をつけて寝ていたので、ものすごく首が痛くなりました。


View this post on Instagram

/

A post shared by Boram Lee (@bo.bong_) on

(これは、ルアンパバーン⇨ハノイ のバスではありませんが、実際に車内はこんな感じでした)


尋常では無い痛みに耐えられず、仰向けから横向きに変更したものの、今度は耳が痛くなり断念。


そんな事を繰り返しているうちに朝になりました。


ベトナム初日 ラオス、ベトナムの国境

何時にバスを降りたのかは詳しくは覚えていません。たしか6時前後だったような…
ラオスとベトナムの国境に着いたようです。


20分ほどの休憩時間の間に忘れずにトイレに行きました。これで少しは精神的に楽にはなりました。
しかし、残りはまだ16時間もあるので、水分を一切取らないという基本方針は変わりません。


休憩してしばらく経つと、出国手続きが始まりました。


外国人専用窓口で欧米人が色々手続きしていたのでそこに並ぶことに。
予想はしていたことですが、やっぱりみんな列を作りません笑


いや、それだけならまだいいです。僕が頭に来たのは、並んでいる時、僕は欧米人の後ろにいたのですが、みんなそこにまるで何事もないかのように僕の前に割り込んできたことです。


列もろくに作らず、何食わぬ顔で割り込みをしてくる現地人に苛々しながら、半ば諦めて最後に出国手続きをしました。


次はイミグレです。出国審査の所から300mほど進んだところにあります。


入国審査の所では珍しく(?)列を作っていましたが、ここでも僕は割り込まれました。がっつり。


まあ所詮こんなもんだと思っていたのでもはや怒りは湧いて来ませんでした。


入国審査でベトナム人の、ベトナム語と英語の間の言語に悩まされながらも無事入国。ここからまたバスへ乗り込みます。

ベトナム入国 

“50,000 Vietnamese Dong”

Netflixで何回も同じ動画を見続けること約3時間、昼飯の時間がやってきました。バスが停車するとみんな食堂へ入って行きました。


ここまで僕は2食抜いています。限界では無いものの、いい匂いを嗅ぐと急にお腹が減ってきました。


先ほど述べた通り、この時点での僕の所持金は100バーツと1000円。ベトナムの通貨であるドンは1ミリも持っていませんでした。


しかし、事前のリサーチで、どうやらここの昼食代はバス代に含まれるため無料で食べられるとのこと。


匂いに惹かれながら、銀色のお盆を持って並びました。


食堂の10~20代くらいのお姉さんが僕の持っていた銀色のお盆に「ボン!」と勢いよく白米を乗っけました。
ああ、いい匂い…しかし…


お姉さん “Fifty thousand Vietnamese dong.”

“….”

お姉さん “…”

“Fifty…thous…”

お姉さん “Vietnamese dong”

“Ok…(何もOkではない)”




感情を無にし、僕は食欲を掻き立てる白米の匂いを後に、食堂を出ました。


ああ、ここがベトナムか。


ベトナムの文字はタイ語ラーオ語とは全く異なり、アルファベットをベースにしているため、道路向かいの看板や標識を眺めて改めてベトナムに来たことを実感しました。


ふと目を右にやると、欧米人の女性が一人立っていました。初めは3人いたはずだったのが、2人はどっかに行ってしまったようです。
見た目的には17、8歳程度だったものの、ヘビースモーカーばりにタバコをずっと吸っているため、本当の年齢はもう少し上であるような印象を抱きました。


バスの外で、僕と欧米人の女の子、それと数人のベトナム人が黙って道路の向こう側を暫く眺めていました。
建物で遮られていて、自然を堪能する事は出来なかったのですが…


ハノイ到着〜WIFIも金もない〜

10分程度経つと招集がかかりました。再び出発です。僕はこれで3食抜いたことがはっきりとしました。
3食抜いて、その上水分も一切取らなかったにも関わらず体はあまり疲れておらず、この先はずっと窓の外を見たりNetflixを見たりしていました。


走ること約5時間、バスが急に停まり、僕たちは降ろされました。バスを乗り換えるためです。


今まで乗ってきた、ピンク色のバスの中から他より一回り小さい自分のバッグを見つけました。


汚っ….


あまりの汚さに唖然としました。僕のバッグは埃まみれになっていました。


ですが、僕はすぐに心の平穏を取り戻しました。まあ、こんなもんかと…




ここまで23時間ほど同じバスに乗っていたので、乗り換えた後はかなり気分がスッキリしました。
乗り換えた後の寝台バスの方が数段清潔でした。


(最初からこっちにして欲しかったんだけど…)


2時間ほど経つとかなりハノイの街に入り込んでいることが分かりました。
交通量が増え、クラクションの音がひっきりなしに鳴り響きます。
クラクションの量はタイやラオスとは比較になりません。


正直なんでクラクション鳴らしているか分からないくらい鳴らしまくります。


バスは時速120kmほどの怒涛のスピードで高速道路を突っ切り、その間ほぼ休むことなくクラクションをバスの悲鳴のごとく鳴らしていました。


バスが悲鳴を上げ始めてから3時間弱、ようやく着きました、バス停に。


ルアンパバーンからハノイまでの26時間バス。真夏にも関わらず一切ものを食べず、飲まず、ベトナムのお金を1ミリも持っていないというふざけた状況でも耐えることができました。



バスを降りた後は充実感で満たされました。
他の乗客が散り散りになって行くのを眺めながら、少しの間余韻に浸っていました。


さて、ひと段落着きましたが、これから何をするかは一切決めていませんでした。


まずはATMだ。金がなければ話にならない。


3食も抜いているため、僕の最優先事項は、金を引き出し、夜飯を食べることでした。


でも…ここは一体どこなんだ??


僕はWifiを契約していなかったため、自分が何処にいるかも、空港からどれくらい離れているかも、検討がつきませんでした。
ラオスで会った日本人からmaps.me の存在を教えて貰ったものの、怠惰な僕はこの時点ではダウンロードしていませんでした。


まあ、取り敢えず歩こう。歩けばなんとかなる。


僕はバスの乗客が散っていった方向に背をむけ、歩き始めました。
いや、歩き始めようとしたところをベトナム人に遮られました。


その、声を掛けてきた20代後半くらいの男は、詐欺師タクシードライバーでした。


僕は、彼のタクシーに乗り込みました。



次回 :【ぼったくり】ハノイに着いて30分で7000円失った話【東南アジア一人旅】

コメント

タイトルとURLをコピーしました