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【ぼったくり】ハノイに着いて30分で7000円失った話【東南アジア一人旅】

東南アジア

前回: ルアンパバーンからハノイの26時間バス


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60万ドン=80USドル!?

僕はバスの乗客が散っていった方向に背をむけ、歩き始めました。


いや、歩き始めようとしたところをベトナム人に遮られました。
その、声を掛けてきた20代後半くらいの男は、詐欺師タクシードライバーでした。


まだこの時は詐欺師だと気づいていませんでした。



僕は、彼のタクシーに乗り込みました。


タクシーといっても、外見は普通の乗用車なのですが、その車は、恐らく高級車の類で、中は清潔で車特有の、空気がこもったような嫌な匂いはせず、車酔いしやすい僕は安心しました。


この時僕は、この男は僕がラオスにいた時のホステルのオーナーの友人だと思っていました。そのくらい一直線に僕の方へ向かってきたので…


僕は取り敢えず空港へ行きたいと思っていました。
そこならWIFIとATM、休憩スペースが確実にあるからです。
僕は、このバスが降りた停留所は空港からせいぜい5、6kmも離れていないと思っていました。


僕は彼に空港まで何キロ離れているかききました。


彼の答えは、およそ50km。


時間は午後7時半。3食抜いて水分も26時間以上取っていない僕にとっては途方もない距離でした。


空港へ行く計画は断念し、取り敢えず近くにホテルがないかと聞くと、どうやら”Japanese Hotel“があるとのこと。
僕は彼に、そこへ連れて行ってもらうように頼みました。


僕は彼にそこまで連れて行ってもらうのにいくらかかるのか聞きました。


600,000ドンと彼は言いました。


今考えればこれはメーターなしのタクシーで一番乗っちゃいけないやつだったのですが、この時は判断力が低下していました。



この時僕はネットが使えず、ドンの価値が分からなかった為、彼に600,000ドンはアメリカドルでどのくらいかききました。


彼は80ドルだと言いました。


嘘だ。


昼飯の値段が5万ドン(結局食べれなかったけど)で、60万ドンが80ドルという事は、5万ドンは約7~8ドルということになります。


あのど田舎の食堂の昼飯がそんなに高いわけない。


ルアンパバーン⇨ハノイの26時間バスの途中でベトナムのど田舎の食堂でお昼休憩を取ったのですが、そこの昼食の値段が5万ドンでした。
なお、僕はその時ベトナムのお金を一切持っていなかったので食べられませんでした笑


議論するのも面倒臭くなりそうだったので取り敢えず車で移動してもらう事にしました。


所々でATMに寄ってもらい、そこで僕は合計300万ドンを引き出しました。
それが日本円でいくらになるのか知りもせずに…


「5,000,000ドンは2,500円だよ。あ、ちなみにタクシー料金は1,500,000ドンね」

ちなみに、彼は英語が微塵も話せない為、やりとりはGoogle翻訳を使っていました。
その為僕は空腹も相まってかかなりイライラしていました。


10分くらい移動すると、彼は日本語が話せるというベトナム人に電話をかけ始め、なにか色々と話始めました。ああ、助かった…


しばらくすると、そのベトナム人が日本語で僕に話しかけてきた為、話す事にしました。


どうやら僕は、これから”Japanese Hotel”へ行くということでした。
所要時間は約15分ほどらしかったので、僕は快くその案を承諾しました。


会話の最後に僕はそのホテルの1泊1人分の値段を聞きました。


彼は500万ドンと言いました。
日本円でどれくらいかと聞くと、約2500円と彼は言いました。彼は現在大阪に住んでいるらしく、60万ドンを80ドルと言ってきた運転手よりかは信憑性がありました。


しかし、これはこれで問題がありました。


500万ドンが2500円だとすると、ど田舎で食べた昼食は約25円という事になります。


いや、いくらベトナムの田舎でも25円はなくない??


ここまでの情報を全て整理すると、


60万ドンが80ドルならば、昼食は約800円
500万ドンが2500円ならば、昼食は約25円




という事になります。


どっちもなんか違和感ある!! 


ただ、どちらかというと信憑性は後者に軍配が上がる為、僕は強烈な違和感を感じながらも昼食は25円だと思い込みました。
そのモヤモヤした違和感をずっと抱えながら、不安な気持ちで車に乗っていました。


しばらくすると、なぜかやたらと日本語が目に入るようになりました。
運転手が言うには、ここはリンラン通りと言い、日本食レストランなどが多数あるそうです。


(なるほど、ここの近くにホテルがあるんだな…)


ほどなくその”Japanese Hotel”へ着きました。


僕はタクシーを降りようとしました。しかしすぐにあることに気がつきました。


さっき下ろした1,000,000ドンどこ行った??


僕は先ほど合計で300万ドン下ろしたと言いましたが、実際は2回に分けて100万,200万ドンとそれぞれ下ろしました。


最初に100万ドンを下ろしたとき、運転手の彼は、お金を無くすといけないからと言って、助手席にその100万ドンを置くように僕に勧めてきました。


僕はそれにハイハイと従いました。


まあしょうがないです。脳味噌死んでいたので。


そしてその100万ドンは、車を降りるときにはすっかりなくなっていました笑


僕は料金も払ったことだし、車から降りようとしました。


おいおいちょっと待て!タクシー料金60万ドンじゃなかったの??



まあそこら辺は、事情が変わったのです笑笑


実は、彼は、最初タクシー料金を60万ドンと言っていたのが、途中で急に100万ドンと言い始めていたのです。


彼は色々理由を付けていましたが、もはやGoogle翻訳越しでも意味不明なことを言っていたので僕はハイハイと頷きました。


それに、事前に色々リサーチしていましたが、まあ2,000円以上ぼられることはないだろうとふんでいました。
そのため、急な値上がりでも割とハイハイとしたがってしまいました。


とにかく早く降りて飯食いたかった…(言い訳)


…と、そんな感じで僕は降りようとしたのですが、扉が開きません。


彼は、「1,500,000ドンだよ」と言いました。


はい??



流石に意味が分からなったので、ネット環境が使えない僕は流石にレートを調べてやろうと思い、彼にスマホを渡してもらおうとしました。


僕 「Google使いたいからちょっとそのスマホ貸してくれない?」

彼 「いや、これこれこう理由(Google翻訳越しでも意味不明)で150万ドンだよ」


僕「いやいや、そう言うことじゃなくて、Google使いたいからスマホ貸して?」


彼「いや、これこれこう言う….」


僕「おい、Google貸せ!!」



最後は大声を出していました。



彼は渋々僕にスマホを寄こしました。


僕はスマホ画面を壊すほどの指圧でベトナムドンと日本円のレートを調べました。


結果がこちらです(帰国した後の、2019年10月1日時点です)。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



…え??



僕の思考は完全に停止しかけました。
完全にぼったくりだ…
このことくらいは30時間何も飲食しなくても分かります。


…うん、なるほど。これはなんかの間違いだろう。


しかし僕はそのとき「何が」間違っているのか分かりませんでした。
彼が間違っているのか、Googleが間違っているのか…


間違っているのは、僕でした。
50万ドン紙幣を彼に渡し、さっさと車を降りて行きました。


正直僕は内心7,000円もするはずがないと思っていました。
考えてみればそんなものはただの現実逃避です。
しかし、言わずもがな、旅は人を狂わせるのです笑笑


僕は車を降りてすぐにホテルに入り、「本当の」レートを確かめてやろうと思いました。


三つ星ホテルの値段 < タクシー料金

写真はイメージです

そのホテルの名前は3つ星のダンリーホテルというところでした。
そのホテルはかなり綺麗で、少し緊張しながら受付のお姉さんに一泊の値段を聞きました。


お姉さん「100万ドンです。」


僕は刹那に理解しました。
何も幻ではなく、全てが超現実的で、かつ現実そのものでした。
僕は7,000円を、ぼったくられてると分かってて自らそれに進んで加担したのです。


放心状態でエレベーターに乗り、9階の部屋に着きました。


部屋の中で、それまでの出来事をつなぎ合わせる作業をしました。


日本在住ベトナム人が500万ドンを2500円だと言ったのは、もしかしたら僕に150万ドンを払わせるための嘘だったのではないか。


運転手がGoogleを使わせてくれなかったのは、本当のレートがバレるのを恐れていたためだったのではないか。


一番大きなサインは、昼食の値段が25円でも800円でもないということ。


こんなにたくさんのヒントを、僕は全て無視していたのです。


単純に、情けない…


ホテルの9階の部屋で、日本から持ってきたお味噌汁を全て食べきると、30時間の空腹を満たすため、夜のハノイの街へ出かけようとしました。


しかし、エレベーターを降りているときにふと気がつきました。


そこは、”Japanese Hotel”なんかではなかったのです。

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