
DTM(音楽制作)始めようと思うけど、やっぱ難しいのかな...
みなさんこんにちは、おととらべるです。
これを見ている人の中にはDTMを始めようか迷っている方が多いかと思います。
- DTMってどのくらい金かかるの?
- ぶっちゃけエモい曲作れるようになる?
- ぶっちゃけ儲かる?
- DTMって楽器できないと厳しい?
- 音楽理論とかって必要?
などなど、疑問点がたくさんあるかと思います。
今回はそんな疑問に一つずつ答えていこうと思います!
はじめに〜自己紹介〜
みなさんの疑問に答える前に、軽く自己紹介をしたいと思います。
おととらべるという名前でブログを書いています。
ジャンルは音楽制作、一人旅、大学生活などが主です。

大学は理工系学部に通っています
音楽活動名義はRoot Introvertであり、音楽制作歴1年半(2019年10月時点)程度です。
今まで僕がプロモーションされた曲を紹介します。
2019年3月(音楽制作歴1年)
2019年10月(音楽制作歴1年半強)
少しブランクが空いていますが、その間は旅に出たりしていました。
海外レーベルから曲を出すまでの過程を執筆した"作曲初心者がDTM歴1年未満でレーベルから自作曲がプロモーションされるまで"も是非ご覧ください。
大学の非情なカリキュラム(そうでもない)に圧迫されながらも、音楽活動を続けてきて、結果が少しずつですが出てきております。
このブログ"おととらべる"では、これまでの音楽活動を通じて得たものなどを発信しております。
もっと詳しいプロフィールが知りたい方は、以下のリンクに詳細が書いてあるので、是非見ていって下さい!
https://life-void.com/2019/09/28/uni-blog-travel-music/
それでは、本題に入っていきましょう!!
DTMはどのくらいお金がかかるか

まず、DTM活動は以下のように大きく2つに分かれます。
- 趣味としての音楽作り
- 本格的な楽曲制作
この二つの違いが金額の面でも大きな差を生み出します。それでは解説していきます。
趣味としての音楽作り
趣味としての音楽作りなら、かけるお金は少なくても済みます。
現在はKorg Gadget や FL Studio Mobileなど、有料ではあるものの、2,000〜5,000円程度で趣味としてはかなり良い音楽制作状況を構築することができます。
趣味でやるならば、これらのアプリを使って十分という方も多いでしょう。
しかし、趣味としながらも本格的なソフトを使って音楽制作をする人もよく見かけます。
その場合はかかる値段が大きく異なるので注意が必要です。
趣味でやる場合は、自分がどの程度のクオリティーの楽曲を制作したいかよく考えましょう。
本格的な音楽作り
もし、本格的な音楽作りをするならば、アプリだけでは物足りません。
そこで必要になってくるのがDAWです。
DAWは、簡単に言ってしまえば音楽制作ソフトです。
基本はPC上で操作します。
DAWについての詳しい解説はこの記事で後ほど解説しますが、このDAWの値段が、安くても20,000円、高いものになると100,000円前後のものまであります。
ここでもすでにかなりの出費ですが、基本的にDAWだけ買って終わる人はいません。
「このDAWには高性能なプラグインがたくさん付いています」という謳い文句は、間違いではありませんが、正直プロでもDAW付属のプラグインのみで制作している人はかなり少ないと思います。
また、PCのスペックがイマイチな場合、PCも書い直した方が良いでしょう。
デスクトップなら20万、ノートPCなら25万程度の予算で考えるといいでしょう。
また、さらに加えて音源(サンプルパックなど)やプリセット、プラグインでもお金を消費するため、結果的に多くのお金が必要になってきます。
サンプルパック = ドラムの単体の音、ギター、ピアノ、効果音(FX)を始め、様々な音(サンプル)が収録されているもの。
これを買わずにDTM活動をする人はほぼいません。
プラグイン = ソフトシンセサイザー、ギター、ピアノなどの楽器を始め、イコライザー、エフェクターなど、PC上で動く様々なソフト。基本的には「音を作るもの」と「音を変化させるもの」の2つに分類される。
プリセット = プラグイン上での様々な設定。楽器の場合のプリセットは主に音色を指す場合が多い。
結論を述べると、PCの値段を含めた場合、予算は約35〜50万円と考えると良さそうです。
自分の理想とする曲が作れるようになるか

普通は無理です。
僕は1年間Twitterの方で(今はメインアカウントを変更しています)DTMをする人、通称DTMerの曲を聴いていたりしたのですが、基本的に殆どの人はある程度のところまで行くと成長しなくなります。
僕の推測となってしまいますが、恐らく「もうこれでいいや」という妥協と、「みんなが反応してくれる」という承認欲求の充足によって、ある時点から成長することをやめてしまうのでしょう。
逆に言うと、この2つさえ克服し、本気で音楽制作に向き合えば成長し続けられると思います。
ただ、その前に諦めてしまうの場合が殆どです。
ぶっちゃけ儲かる??

儲かりません。少なくとも始めて1、2年は殆どお金にはならないと思います。
ちなみに現在、僕は音楽でどうやってお金を稼ぐか考えていますが、具体的なモデルとしては、
- STEP1認知度を上げる
レーベルから複数回曲を出したり、ブログやYouTubeをやることで名前を認識してもらう(これがまず難しい)
YouTubeやブログをやればこの時点で収益は出ます。
- STEP2ストリーミング配信をする
Apple Music, Spotifyなどの配信サービスで曲を配信して収益を得る。
- STEP3さらに認知度を上げる
さらに認知度を上げると、アルバムを出したり、ライブをすることによっても収益を得ることが出来るでしょう。
という流れを考えています。
ちなみに音楽を1年半やっている僕は現在まだSTEP1の途中です笑
僕はブログに関しては、お金の面も考えつつ、現時点で4ヶ月継続、記事数が60本程度と、続けることができています。
しかし、音楽に関しては、恐らくお金の事が目的のある程度の割合を占めるとほぼ続かないと思います。
なぜなら音楽より効率よく稼げる手段は山ほどあるからです。
正直、音楽を作る上で最初の1,2年はお金の事を一切考えない方がいいと思います。
DTMは楽器ができないと厳しい?

これに関しては正直作るジャンルによると思います。
ロックなどだと、やはり楽器が出来るに越したことはありません。
プラグインやサンプルだけでは、どうしても限界があったり自分の作りたい音楽と完全にマッチするものを作るのは少し難しいかと思います。
しかし、これに関しては友人などの他の人に頼むことも十分に可能であるため、ロックであっても楽器が出来ることは必須ではないと思います。
ちなみに、僕がメインで作っているMelodic Bass, Future Bass, Melodic Dubstepを始め、EDMの場合は楽器が出来なくても基本的には全く問題ありません。
僕は一応ギターを6歳、ベースを14歳くらいの時に始めましたが、それで培った知識はEDMの土俵では「あったらちょっといいかな」くらいのレベルです。
このように、楽器スキルの有無についてはジャンル毎で大きく異なるので、自分の作りたいジャンルで、楽器スキルがあったほうがいいのかをよく考えるといいでしょう。
ただ正直、出来ないからといって諦める必要はなく、DTMと同時並行で楽器の練習をする感じで全く問題ないかと思います。
楽器が出来なくても悲観する必要はありません。
音楽理論は必須?

必須ではありません。
僕が現在持っている音楽理論の知識は、
- スケール、キー
- ダイアトニックコード
...くらいですかね(汗)
ちなみにこの二つの知識すら、DTMを始める前は知りませんでした。
一応音楽理論は知っていた方が良いとは思いますが(多分)、「知らなければ作れない」ということはありません。
DTMの始め方
如何でしょうか。人によって感じることは様々かと思いますが、これが一般のDTMの世界の現実です。
現実は一つであっても、人によって捉え方は様々です。
しかし、こんなことを考えて言うのもアレですが、DTMを始めたいと思っているなら、現実がどうであれ、始めてみるのが良いと思います。
始めてみて気づく事、必要な事が浮き彫りになってきますが、それは逐一対処していけば良いと思います。
では、最後にDTMを始めたいと思った方に向けて、DTMを始めるにあたって必要な機材などを紹介していきたいと思います。
PC
「デスクトップか、ノートか」みたいな話はちょくちょく聞きますが、正直スペック要件を満たしていればどっちでも良いと思います。
軍配はデスクトップに上がるものの、ノートPCで音楽を作っている人も多いです。
僕が思う、本格的なDTM活動に必要なスペックは以下の通りです。
- CPU : Intel Core i5以上(ノートならCore i7以上)
- メモリ : 16GB以上
- SSD : 512GB
この要件は、恐らく他の方が提示している条件よりも少し高いと思います。
正直メモリ8GBとかでも出来なくはないですけど、DTMをする上で快適な作業環境を構築することはかなり優先度が高いので以上の条件を提示しました。
ここでお金をケチると後々後悔します(断言)。中途半端なスペックのPCを買うと、後々買い直す羽目になり、余計にお金がかかるのでオススメしません。
ちなみに僕は1年目は、ノートPCを使っており、スペックは
- CPU : Intel Core i5
- メモリ : 8GB
- SSD 256GB
でした。最初の半年くらいはこのスペックでも十分に対応できていたものの、作る音楽がどんどん本格的になるにつれてすぐに音がブツ切れになるようになり、非常に作業効率が悪くなりました。
その反省から、僕はそれまで使っていたノートPCからMac Miniへ変更しました。
スペックは以下の通りです。
- CPU : Intel Core i7
- メモリ : 32GB
- SSD : 512GB
これで作業効率が格段に上がり、加えてDTMのモチベーションアップにもつながりました。
PC選びは非常に重要なので、ここはあまり妥協しないようにしましょう。
ちなみにノートPCだと、やはりMacBook Proを使っている人が多いです。
DAW
次に、音楽制作ソフト(DAW)の選び方について解説していきます。
今回紹介するDAWは、以下の5つです。
- Cubase
- Studio one
- Logic Pro
- FL Studio
- Ableton
Pro Toolsなども候補に入れようと思いましたが、初心者にはもしかしたら少し敷居が高いかと思ったため、ここでは除外させていただきました。
Cubase
Cubaseはいわゆる万能型DAWです。使える機能が多い分、少し値段も高めですが、シェア率は非常に高く、日本語のチュートリアルが充実しています。
あらゆるジャンルで使えるDAWですが、ダンスミュージック界隈ではあまり見かけません。
ただ、あの中田ヤスタカさんが使っているので、ダンスミュージックも当然のことながら制作できます。万能なので。
あとは、ヒャダインさんや岡崎体育さんなど、日本の音楽プロデューサーは全員Cubase使ってるんじゃないかって錯覚するほどみんなCubaseを使っている印象があります。
Cubaseを使って制作された曲の一例↓
Studio One
Studio Oneは、現在シェアを伸ばし続けており、恐らくこの調子だとCubaseを抜くんじゃないかというレベルで人気があるDAWです。
他のDAWに比べても、比較的新しいDAWであるため、プログラムに無駄が少なく、動作が安定しており、さらに音質にも定評があります。
加えて、値段も抑えめで利点がたくさんあります。
まだやりたい音楽がはっきりしておらず、かつ高性能で安めのDAWが欲しいのならば、Studio Oneが一番おすすめだと思います。
Logic Pro
現在はMacでしか使えませんが、MacユーザーならLogic Proという選択肢はかなりアリだと思います。
一番の強みはやはり、値段です。2万円代で購入できます。
だからと言って、機能面で他のDAWに見劣りするわけではありません。
加えて、Apple製品であるためMac上での動作が非常に安定しているのも特徴です。
日本の音楽シーンでも、洋楽でも幅広く使用されているDAWです。
見た目はぶっちゃけGarage Bandと似ているところもありますが、機能面では天と地の差です。
EDMアーティストでも使用している人が多いのが印象的です。
Logic Proで制作された曲の一例↓
FL Studio
僕が現在使用しているのが、このFL Studioです。
FL Studio最大の特徴は、ダンスミュージックやヒップホップの制作に向いているというところです。
と言っても、他のジャンルの制作が無理ということはありません。
まずこのFL Studioは、他のDAWに比べて値段が安いのですが、ただ安いわけではありません。
アップデートが永年無料なのです。
これはどういうことかというと、他のCubaseやStudio OneなどのDAWは、バージョンが上がり、アップデートするたびにお金がかかります。
FL Studioには一切そういったものはないため、一旦購入したら無料でどこまでも最新バージョンにアップデートすることができます。
実際、僕がFL Studioを買った時はFL Studio 12でしたが、現在はFL Studio 20です。
そして、僕はアップデートの際に一切お金を払っていません。
お金に不安のある学生で、かつダンスミュージックやその周辺のジャンルを作ろうとしている人は、FL Studio一択でも良さそうです。
値段以外でも、チュートリアルが膨大にあります。例えば、僕は以下のような動画を見てDTMの勉強をしていました。
6:01からFinal Resultですが、このクオリティーの動画がYouTubeには大量にあり、しかもその全てを無料で見ることができます。
教則本とか本気でいらないと思っています。実際僕も1度も教則本やその類のものを購入したことはありません。YouTubeが最高の勉強場所です。
Ableton
これもダンスミュージック系統の音楽制作に得意なDAWです。
Abletonは、値段は確かに高いですが、海外のダンスミュージック市場のシェア率は異常なほどです。調べたことはありませんが、多分FL Studioより高いと思います。
Abletonの最大の強みは何と言っても、プロジェクトファイルを使っての楽曲制作の勉強に向いていることです。
Abletonは、FL Studioを上回り、高品質なプロジェクトファイルが至る所にあります。
そういったプロジェクトファイルを直接手に入れれば、ハイクオリティーな楽曲がどのように作られているかを気が済むまで探求することができます。
このような贅沢は、なかなか他のDAWで味わうことができません。
FL Studioのプロジェクトファイルも結構出回っていますが、質と量ともにAbletonには勝てません。
Abletonを使ったチュートリアル動画の一例
↑この動画ふざけているように見えますが、クオリティーはすごく高く、勉強になるところがたくさんあります。
オーディオインターフェース

オーディオインターフェースは、ギターやベースなどの楽器の音をPCに送るための機械です。
下の動画でギターとかベースを色々弾いていますが、それらの音は全てPC上に送られて楽曲制作をすることができます。
生楽器の音をPC上に送るという特性上、やはりロック系をはじめ邦楽を作るのならほぼ必須と言える道具でしょう。
Steinbergオーディオインターフェースは評価も高く、値段も安くおすすめです。
MIDIキーボード
DTMだと、以下のようにピアノロールと呼ばれる場所に音符を設置していって音を鳴らします。

しかし、ピアノロールだとコピペ機能はあるものの、最初は一音一音入力していくため、作業効率が少し悪かったり、せっかく思いついたメロディーを忘れてしまったり(これ多い!)します。
そのため、リアルタイムで鍵盤を弾くことでピアノロール上に音符が追加されるMIDIキーボードを使えば作業効率がグンと上がると思います(特にピアノできる人は)。
ちなみに僕自身はMIDIキーボードの使用頻度はそれほど高くありませんが、作曲で煮詰まった時は下のmicroKEY AirというMIDIキーボードを使用しています。
このキーボードはBluetooth接続も可能なため、ケーブルやUSBポートは一切必要ないです!
Splice
Spliceは、異常な数の様々なジャンルの音楽のサンプルパックを収録しているサイトです。
Spliceにあるサンプルは基本はRoyalty Freeとなっており、自身の楽曲にそのまま使用できます。
月額千円未満で様々なサンプルを入手することができるため、僕も1年以上使っています。
>>> Splice
音楽を極めると、かっこいい

音楽はその名の通り音を扱う行為ですが、音を扱うのは想像以上に難しいでしょう。
ですが、自分で自分の好きな音楽を作る事は何物にも代え難い喜びとなります。
聴きたい音楽があるなら、今度はそれを作る側に回ってみませんか?
確かに困難だらけですが、そもそも困難がないものはつまらなくありませんか?
しかも、今の時代は音楽制作で経験する困難に対する対処法がWeb上に無料でたくさんあります。
僕もそういう困難を解消する手助けとなるような記事を作成しています。
少しでもDTMに興味があるのならば、是非自分の作りたい音楽を作ってみましょう!