初心者から始める音楽の作り方ガイド

【コツ】作曲の展開で悩んでいる人はこの3つを抑えれば良いです【初心者講座1】

使用DAW
  • FL Studio 20

今回は、「初心者から始める音楽の作り方ガイド」の第一回という事で、まずはいきなりですが、プロの曲に直に触れてみましょう。


結論だけ早く知りたい!


という方はこちらをタップ、或いはクリックしてください。

使用DAWはFL Studio20ですが、それ以外のDAWを使っている人でも問題ありません。




また、注意点としてDAWの基本的な操作方法についてはいちいち解説していません。こちらに関してはSleepFreaksさんが詳しく解説しているのでそちらをご覧ください。


>> FL Studioの使い方 初心者編



作曲初心者でもいきなりプロの曲から勉強しよう

今回使用する曲は、Adam Szabo, Johan Vilborg & Johnny Norberg - Knock Me Outです。



FL Studio 20以上の場合、買って初めてFL Studioを起動した時に流れる曲です。


それでは、早速FL Studioを開いて曲のプロジェクトを開いてみましょう。
プロジェクトのありかは、Browser -> Demo projects -> Demo songs -> Adam Szabo & Johan Vilborg & Johnny Norberg - Knock Me Outです。


開くと以下のような感じになるかと思います。



では、早速これを教材として学んでみましょう!学習の主な流れは、


  • 楽曲全体の構造を知る(展開、使用されている音...)
  • 各要素の音の作り、メロディー、コード進行など(Vocal、Chords、Drums...)
  • ミキシング
  • マスタリング
  • アレンジ(楽曲を元に自分で手を加えてみる、メロディーやコードを変える)

となります。これら全てを一つの記事にまとめるのは難しい為、何回かに分けます。


今回は、一番最初の「楽曲全体の構造を知る」ところから始めていきましょう。


記事のボリュームが多いので、以下の事柄に着目するとスムーズに読めるかと思います。結論だけ知りたい人こちらをタップ、或いはクリックしてください。


以下の事柄に着目してみよう!
  • 曲の中でどのくらい展開があるか
  • 各パートごとで用いられている音はどのように変化するか
  • 各パートごとでメロディーやコードはどのように変化するか
  • 各パートの変わり目の瞬間、どのような音が用いられているか


それでは早速解説に参ります!


参考 : FL Studio 20

楽曲全体の構造を知る

では最初に、この楽曲の構造、構成を一緒に見ていきましょう。


曲の構造は以下の通りです。


  • Intro
  • Verse
  • Chorus
  • Break
  • 2nd Chorus


日本ではVerseやBreakのことはそれぞれAメロ、Bメロ、Chorusのことはサビと言う場合が多いかと思います。


また、ChorusはEDMの場合Dropと言われる事が多いので、覚えておくと良いでしょう。


場面場面で使われる楽器などは異なります。そこで今回は曲を以下の5つのパートに分けました。それぞれのパートについて解説していきます。

  • Intro... 0:00〜0:05
  • Verse...0:05〜1:33
  • Chorus...1:33〜2:03
  • Break...2:03〜2:55
  • 2nd Chorus...2:55〜




Intro

まずは0:00〜0:05までです。聴いてみましょう。



この音の元は、Track 15にインサートしている"Chords"のものです。
0:00〜0:05はこの音のみを用いています。


Introで用いられている音
  • Chords



Verse

続いて0:05〜1:33までのVerseを聴いてみましょう。



聴いてみると分かると思いますが、Verseの中でも何回か曲の展開があるのが分かるかと思います。


そこで、Verseを更に細分化させて、一つ一つの場面での構成をみていきましょう。


Verse 1 (0:05〜0:19)

まず、0:19のところまでで一旦切ります。




ボーカルが使われているのは明らかに分かりますが、それ以外にボン、ボンという音が流れているのが分かります。


この音、実は先ほどIntroの部分で流れていた音と元は同じなのです。


この2つの音がVerse1の構成要素です。


Verse1で用いられている音
  • Vocal
  • Chords(元々はIntroのChordsと同じ)




Verse2 (0:19〜0:33)

続いてVerse2です。





先ほどの音にDrumsが加わりました。Drums単体だと以下のようになります(前半のみ)



画像で見ると以下のようになります。




Drumsの構成要素は、全体を支えるKick、偶数拍で鳴るClap、2拍目だけ鳴るNoise Hat、4拍目だけ鳴るReversed Clap、4.5拍目に鳴るWood(コーンという高い音)の5つです。


今のところはそれほど気にしなくて良いです。


また、ここではじめてベースが加わります。



これがVerse2の構成要素です。まとめると以下のようになります。


Verse2で使われている音
  • Verse1で使われている音(Vocal + Chords)
  • Drums
    • Kick
    • Clap
    • Noise Hat
    • Reversed Clap
    • Wood
  • Bass


Verse3 (0:33〜0:49)

Verse3です。



Verse2から更にいくつか音が加わりました。では、加わった音だけ聴いてみましょう。




最初のきらびやかな音はPluckと言います。


また、Percussion類についてもいくつか音が追加されています。「チッ、チッ、チッ」という短い音はClosed Hihatと呼びます。


また、それとは対象的なやや間延びした音の方をRideと呼びます。名称は後々重要になってくるので覚えておきましょう。


また、後半の方で以下のような音が入っているのが分かるかと思います。



この音を一般的にSawと呼びます。この名称は音の波形から来ています。


徐々に音が変わっていく様子はオートメーションを使用しているからです。ここではFilterというオートメーションを用いています。
最初は高音域を抑えて、それを徐々に解放していきます(下図参照)。



Verse3で使用されている音をまとめると以下のようになります。


Verse3で使用されている音
  • Verse2までの音
  • Percussion
    • Closed HiHat
    • Ride
  • Saw Lead
  • Pluck


Verse4 (0:49〜1:03)

Verse4です。



ここではVerse3に以下の音が加わっています。



SawはFilterを全開にしているため目立って聴こえるようになりました。


PercussionではNoise Cymbalが追加されていますが、これはかなり神経をとがらせないと、全体としては非常に聴こえにくいと思います。


Noise Cymbal



今回で一番重要なのは以下の音です。実はSnareの音を使用しています。



このような音の盛り上がりは、特にEDM系統で多用されています。


このような盛り上がりがあるパートは一般的にBuild Upと呼ばれます←超重要!
このBuildupを経ることによって、Chorus(Drop)にスムーズに入ることが出来ます。


しかし、今回の曲のように一旦盛り上げておいて次のVerse5のように落ち着かせる場合もあります。そこは曲それぞれです。


Verse4で使用されている音
  • Verse3までの音
  • Noise Cymbal
  • Saw(Filter全開)
  • Snare(Buildup)


Verse5 (1:03〜1:18)

Verse5です。



Verse4までは単調的に盛り上がっていたのが一転、落ち着いた雰囲気になっています。


落ち着いた、ということはVerse4で使われていて、かつVerse5では使われていない音があるはずです。まずはそれについて述べていきます。以下の図をご覧ください。



赤色の部分がVerse5、その左側がVerse4です。みて分かる通り、


  • Chords
  • Snare
  • Noise Cymbal

の3つが消えています。その代わり、


  • Pad
  • Percussion類諸々

が追加変更されました。


Pad


ChordsがPadに変わったことで曲が大きく展開されているのが分かるかと思います。


Verse5で使用されている音
  • Verse4までの音(Chords、Snare、Noise Cymbal除く)
  • Pad
  • その他諸々Percussion


Verse6 (1:18〜1:33)

Verse6です。



Verse3で用いられたPluckがここで再登場しています。これに加え、PadのFilteを徐々に解放することにより華やかさが増していきます。


2段目がFilter。徐々に上がっていくのが分かる


更に、Sub Bass(超重要)が加わっています。以下のような音になります。



Verse4までで使用されていたBassよりも低音が強調され、高音が削り取られています。Sub Bassは重要なので覚えておきましょう。


更に、Verse6の後半の音に着目してみましょう。



一旦それまでの音を全てリセットしていますが、すぐに盛り上げています。これによりスムーズに違和感なくChorus(Drop)へ進むことが出来ます。この手法はよく使うため、ぜひ覚えておきましょう。


あとは諸々Percussionが追加されていますが、重要度はやや低いのでここでは割愛させていただきます。


Verse6で使用されている音
  • Verse5で用いられている音
  • Pluck(再登場)
  • Pad(Filterを解放)
  • Percussion諸々


Chorus(Drop)

最後にChorusです。



ここ、実は使用している音はVerse6とほぼ同じなのです。


上のバーが赤いところがChorus、左がVerse6


ChorusではPadのFilterを全開にしているため、Verse6までの落ち着いた雰囲気から一転していますが、使用している音自体は実は殆ど同じなのです。


Chorus(Drop)で使用されている音
  • Verse6とほぼ同じ


これらから何が言えるのか?


曲の展開は音の足し引きで考えよう!

これまで「使用されている音」に着目して展開を見てきました。
そこから分かることは、各展開において重要なのは、「音やメロディーを変える」という意識よりも、「音やメロディーを足し引きする」ということです。


作曲初心者で音の展開に詰まっている人は、曲の展開を以下のように考えていませんか?



このように考えていると、


  • 曲の展開がわからない
  • 曲の展開に違和感がある

といった悩みにつながります。


しかし、実際の曲は多くの場合、以下のような音の足し引きで曲を展開させていきます。



このようにすると、展開ごとにメロディーやコードをいちいち変えないでも自然にしっかりと曲が展開できます。今回紹介した曲もそうなっています。


展開の変わり目ごとに音を鳴らしてみよう!

今回の曲ではVerseを1から6まで分解しました。実はこれらの展開において必ず「短い追加音」が鳴っていました。


実際に確認してみましょう。


Verse1から2の変わり目


ここでは以下の音がなっているのが分かります。



同様のことがVerse2,3,4,5,6でも言えます。例としてVerse2から3への変わり目を聴いてみましょう。


Verse2から3への変わり目


変わり目で鳴っている追加の音


これらの音があるおかげて、「あっ、ここで展開するんだな」と聴き手は判断でき、曲の展開をスムーズに捉えることが出来ます。


曲の展開部分で音を徐々に変化させてみよう!

また、Verseの変わり目でFilterを使う場合もありました。Verse3から4への変化の時です。



この時、先ほど説明したように、SawのFilterを徐々に解放しています。


下がFilter


このように、同じ音でも徐々に変化させていくことで曲の展開がスムーズに進ませることも非常に多いです。


まとめ


第一回、「初心者から始める音楽の作り方ガイド」のまとめは以下の3つです。


曲を展開させるときに役立つこと
  • 音の足し算引き算を意識する
  • 展開の変わり目で音を追加する(主にPercussion)
  • 音を徐々に変化させて展開を自然なものにする


次回は、今回使用した曲の「音」に焦点を当てて解説していきたいと思います。よろしくお願いします!


本講座のコンセプト↓

  • この記事を書いた人
おととらべる

おととらべる

現役理系大学生。 Programming : Java, Python 音楽活動名義はRoot Introvertです。 音楽制作でのリリース、プロモーション ByeByeCopyright -> Root Introvert - Between Our Hearts (2019年3月) AirwaveDubstepTV -> SHADOWKEY - Kiss Me(feat. Jellow) (Root Introvert Remix) (2019年10月) NoCopyrightNation(NCN) -> Root Introvert - You Don't Wanna Be Lonely(2020年2月) 7even EDM -> Root Introvert - You Don't Wanna Be Lonely(Promotion) (2020年3月、4月) InspiredByInspired -> Root Introvert - You (2020年2月) AshesToFlame Records -> Root Introvert & Isura - Reminiscent (2020年4月) 一人旅 : タイ、ラオス、ベトナム、マレーシア

-初心者から始める音楽の作り方ガイド
-, , , , ,

© 2020 おととらべる Powered by AFFINGER5