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【友達の出来ない人へ】ぼっち学生に寄り添う小説を紹介します【読書】

大学生活

スタートダッシュ。大事ですよね。でも、大事なのは分かっていても、いざとなると声を掛けることが出来なかったり、行動出来なかったり…他人の目や反応を気にしすぎてしまった結果、ぼっちになってしまった…


もちろん、ぼっちにはメリットがたくさんあります。しかし、ぼっちだと孤独を共有したり共感してくれる人がなかなかいません。


今回は僕が実際に読んだ、孤独な人のための小説を3つ紹介していきたいと思います。


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ぼっちに寄り添う小説

ヘルマンヘッセ – 車輪の下で【ネタバレあり】

周囲の期待を一身に背負い猛勉強の末、神学校に合格したハンス。しかし厳しい学校生活になじめず、学業からも落ちこぼれ、故郷で機械工として新たな人生を始める…..。地方出身の一人の優等生が、思春期の孤独と苦しみの果てに破滅へと至る姿を描いたヘッセの自伝的物語。

主人公ハンスギーベンラートは田舎に生まれ育った神童です。神童ゆえに周りからの期待を背負って神学校を受験することになりました。ハンスは数学、ラテン語、ギリシャ語などの知識を詰め込み、趣味を制限します。


そんなハンスを学校の先生や牧師さんは応援してくれます。ハンスは辛い受験勉強を経て神学校に2番の成績で合格します。


神学校でハンスはハイルナーという彼と性格も考え方も全く異なる少年に出会います。ハイルナーの影響でハンスは自分の生き方、考え方に疑問を抱き徐々に成績を落としていきます。


そこからハイルナーの退学、無気力感などを経てハンスは神学校を退学します。


ハンスは故郷に戻ります。しかし周りの人間は、彼の父を含め以前のようには接してくれません。彼は神童から機械工へ”転落”していきます。職場にはかつての同級生もいました。


ここまではただの”転落”です。ハンスは機械工としてそのまま慎ましい生活を送ることだって出来たかもしれません。幸せになれたかもしれません。しかし彼は破滅しました。


故郷で彼と一緒に暮らしていた父はある日、夜遅くになっても帰ってこないハンスに激しい怒りを覚え、鞭を取り出し懲らしめようとします。その頃彼は会社の飲み会の帰りで酒に酔いながら孤独と恥、自己嫌悪と戦っていたとも知らず…ハンスは泣きじゃくりながら草の中に身を沈めました。


次の日、ハンスは家に帰ってきませんでした。彼はあの後、川に転落し命を落としたのです。


父親はハンスが亡くなった後、こう嘆きました。「あれほど才能があったのに、それにすべてうまくいっていたのに。学校も、試験も…それなのに、突然不幸が次々に襲ってきて!」


皆さんも是非読んでみてください。最後のこの父親の言葉を皆さんはどう捉えますか?


遠藤周作 – 彼の生き方

ドモリで気が弱いために人とうまく接することが出来ず、人間よりも動物を愛した福本一平は、野生の日本猿の調査に一身を捧げる決意をする。しかし、猿の餌付けに精魂を傾ける彼の前には、大資本が、無理解な人間たちが立ちふさがる。一人の弱い人間の純朴でひたむきな生き方を描く感動の長編

遠藤周作は1923年生まれですが全く文章に古びた感じがありません。沈黙なら知っている人は多いと思いますが、この作品も素晴らしです。


このような設定〜無力な個人と組織の対立〜のお話は現代でもよくあることです(立ち退き問題など)。僕は主人公の福本以外にも好きな”朋子”という登場人物がいます。朋子は福本の同級生で気が強い少女でした。


その気の強い朋子は大人になってから福本と再開しますが、その頃には以前のような気の強さはなく、あらゆることに否定的でお偉いさんの顔色ばかりを伺っている夫とお世辞にも幸福とは言えない生活をしていました。


孤独な二人は少し対照的です。福本は気が弱いものの、自分と同じように弱いものへの思い入れは強く、大きな組織と戦う事を選びます。


対して朋子は学生時代気が強かったものの、大人になってからは内面のもろさ、弱さが所々表に表れてきます。


人には二面性があると言われていますが、それをよく体現していると思います。


ヘルマンヘッセ – デミアン

些細な嘘をついたために不良に揺すられていたエーミール。だが転校してきたデーミアンと仲良くなるや、不良は近づきもしなくなる。デーミアンの謎めいた人柄と思想に影響されたエーミールは、やがて真の自己を求めて深く苦悩するようになる。少年の魂の遍歴と成長を見事に描いた傑作。

再びヘッセですが、ヘッセは少年期の孤独や苦悩、不安をよく書いた作家でデーミアンもその内の一つです。僕がなぜヘッセを2回も取り上げたかというと、ヘッセを読んで、書く意味において小説の世界に興味を持ってくれる人が出てくると思っているからです。


デミアンは車輪の下と性格は異なりますが、どちらも青少年期の苦悩を体現しています。そんな世界に浸かったことのある人は多いのではないでしょうか。


時間がある人へ〜ぼっちな時間で読書を楽しむために〜

ドストエフスキー – カラマーゾフの兄弟

今紹介した3冊の他にもう一つおまけで紹介しておきましょう。カラマーゾフの兄弟です。


この本は上中下(新潮文庫の場合)に分かれており、非常に長い物語となっています。僕も3, 4回ほど挑戦したのですが宗教的な場面が長く続くこともあり、いずれも挫折しました。


村上春樹は「世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ。」と言います。大作家にとっても重要な作品なのでしょう。


カラマーゾフの兄弟には様々な人物が登場し、人間ドラマが展開されます。僕はまだしっかり読破したことがないのでこれ以上のことは言えませんが、時間があるなら是非読んでみてはいかがでしょうか。


まとめ〜ぼっちには、それに寄り添う言葉が必要〜

今回は「孤独 -> 人気者」のような物語は紹介していません。恐らく皆さんはそういう物語の紹介を期待していないと思ったからです。今回は孤独の不安や内面に深く関わるような作品をピックアップしました。この中で一つでも皆さんのお気に入りのものとなれば嬉しいです。


最後にそれっぽい名言を紹介します。絶望ばかりしていたカフカが自身の希望について語った言葉です。


もし僕が赤の他人で、僕と、僕のこれまでの人生を観察したなら、全ては無駄に終わるしかなく、迷い続けている間に使い果たされ、創造的なのはただ自分を悩ませることにおいてのみだと。

しかし、当事者である僕は、希望を持っている。


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