受験

高校生の為の、私立理系の学費・コスパの話【理系大学生が語る】

多くの場合は高1か高2の終わりに決定する文理選択。そこで「なんとなく理系」、「数学が得意で社会が苦手だから理系」、「就職良いから理系」などという理由から、「やりたい事があるから」理系を選んだ高校生まで、多くの人に知ってもらいたい私立理系の学費・コスパの話をしようと思います。


またはこれから文理選択をする人にとっても重要かと思うので是非今回のお話を参考にしていただければと思います。


私立理系はものすごくコスパが悪い

学費と科研費が国立にボロ負け

最初に述べておくと、私立理系のコストパフォーマンスは最悪です。僕は現在某そこそこ有名私立理系大学に通っていますが、初年度の納付額は160万円でした。


僕は第一志望が国立でしたが、そこは年間で80万円。2倍の差があります。


理系を測る時の指標の一つに科研費(助成金)があります。この額が高いほど研究にたくさんお金が使えると考えておいてください。僕が現在通っている大学の科研費は、第一志望の国立大の約20分の1です。でも学費は2倍。どう考えてもコスパは最悪です。


「自分は国立だから関係ないも〜ん」って思っているかもしれませんが、それは受験に合格したら言える事です。合格するまでは、常に私立理系に入学する可能性があるのです。


国立理系と比べた時の私立理系のコスパの悪さは今ので明白です。


僕は高3の頃、担任の先生に「併願校はどうする?」と聞かれて僕が「早慶の理工学部です」と言ったら担任に「オススメしない」と言われました。


どうやら今では早慶レベルでも研究費が潤沢とは言えず、国立に引けを取っている状態らしいのです。それでも最初に言った通り学費は2倍なのです。それでもわざわざ私立理系を選びますか?


正直、あまり理系はオススメできない

理系だからといって周りが意識高いとは限らない

「理系だったらみんなしっかり授業を聴いている」とか、「理系はみんな真面目だから切磋琢磨しあえる」と思ったのならばその考えは誤っています。


授業をサボる人だって普通にいますし、明らかに勉強していないような人だっています。


一つ注意して欲しいのは、日本の大学において、意識の高い環境を求めるのは難しいという事です。そこら中に「大学4年間は人生の夏休み」病が蔓延しています。それは理系も例外ではありません。


大学入ってから「やっぱ嫌だ」はさらにコスパが悪い

大学入って理想とかけ離れた現状を体感し、「やっぱり嫌だ」と思ったとしましょう。実際こう思っている大学生はたくさんいると思います。


そこで仮面浪人をしたり、正規留学などをするとさらに高い金がかかる可能性が出てきます。大学を入り直すと余計にコストがかかるのは明らかですね。


大学で転学部や転学科を実施しているところもありますが、募集人数が少ない上に希望が通るとは限りません。編入学も規定があったりします。
こんな感じで日本の大学は一般的に進路変更がしにくいです。僕は個人的にこれはかなり不親切だと感じています。


君がやりたくもない勉強をしている間、他の人は遊びまくっている

大学に入った後、やりたくもない教科の勉強をする時が来るかと思います。その時、理系だとわけの分からない教科書をひたすら睨み続け、分かりやすい参考書などなく、授業のモチベーションも下がり続ける時期を経験するかと思います。


一方その頃、他の人たちはちゃんと「大学生」しています。つまり、朝までオールしたり、遊びまくったり、旅行に行きまくったりしています。皆さんはその時間ずっと、やりたくない勉強をしています。金を払って。


もし大学生が全体的にしっかりと勉強したり自分の将来の事を考えているならばやりたくもない勉強をしていても、周りに助けを求めやすかったり、意欲が自然と湧いてくるでしょう。


ただし、現実はそうではありません。


君が勉強をサボっている間、莫大な金額が飛んでいく

じゃあ「やりたくない勉強はやめる」マインドでいったら、ただ大学に在籍しているだけで年間150万円が吹っ飛びます。何もしなくても。最悪留年して倍の金を取られます。


「就職が良い」という理由で理系に行ったら多分後悔する

一番悲惨なのは、高校生が、あるいはその親が「理系=就職が良い」という思い込みで理系に進む場合です。


就職が良いということはその分勉強、研究しなければいけないということです。その勉強でつまづく可能性は十分あるのです。


大学にはGPAという制度があります。多くの場合マックスが4で、大学の教科の成績を平均したものです。


僕の現在のGPAは3.2くらいで、どうやら学科の平均値よりはかなり高いらしくてそれは嬉しいのですが、これでも僕はテストの時は毎回単位を落とさないか不安です。


このように、GPA3を超えていてもふとした瞬間に「留年」の2文字が横切ることがあります。大学の勉強の9割が上手くいっていても、残りの1割でしくじって転落していく可能性は大いにあり、これは真面目に勉強していても同様です。


一番最悪なのは親に無理矢理理系選択にさせられることです。多分こういう親は軒並み文系だと思うのですが、こういうところに文系と理系の意識の差が垣間見えます。少なくとも理系は「通っていたら卒業できる」ものではありません。


「〇〇の分野に興味があるから理系を選んだ!」って本当??

僕は高校生の頃本気で「AIの勉強をして世の中の役に立つんだ!」と考えていました。


ところがどっこい、大学受験を終えて解放されるとすぐにそんなものが虚構であることに気づき、楽器屋さんに飛んで行ってFL Studioを買ってきました。そして今の状態がこれ↓です。



あ、他にも曲あるんでチェックしてみてくださいね(隙あらば宣伝)!


こんな感じでAIとは1ミリもかすらない分野で日々頑張っています。正直大学の授業とか邪魔で仕方がありません。


皆さんもこうなる可能性は十分にあります。大学で学べることは限られているのでどうしてもその枠組みの中で自分の進路を決定しがちです。皆さんは大学で学べることというフィルターを通して将来を考えていませんか? 今は勉強で忙しくて本当だと思うかもしれませんが、大学に入ったら自分に嘘をついていると思うようになるかもしれません。


そんな時、理系の場合はただただ「時間と金を消費してやりたくもないことをやっている」という意識が浮かんでくるだけです。


高校側はろくに大学のことを教えてくれない

皆さんの高校では、「〇〇大学は〇〇の分野の研究が有名で、〇〇大学の〇〇という研究室はこんなに面白い研究をしている」という話を聞いたことがありますか? おそらくあまりないと思います。


一方、「東大理3に行く人は宇宙人で〜」「早稲田と慶応どっちが良い? (判断基準は大学の雰囲気や偏差値)」「MARCHで一番偏差値が高いのはどこだ?」みたいな話ってよくしませんか?


どう考えても前者の方が重要な話なのに、高校の先生ですら後者の話の比重が大きいような気がしてなりません。


理系は特にどの分野に進むかで世界が全く異なるはずなのですが、高校ではそういう話はあまり出てきません。


こういう時は、しっかり自分で色んな分野の学問について調べてみると良いでしょう。偏差値で判断するのが絶対悪ではありませんが、もっと重要なことは他にあることを意識していきましょう!


最後に

僕自身理系の大学に通っていながらも音楽ばかりやっているのですが、大学に入って行動範囲が広がり、今まで押し殺していた本当にやりたいことが明らかになったり、新しい事に挑戦したくなる時が来ると思います。


そんな時、理系であるとどうしても時間がなかったり、お金を工面できなかったりで苦労する時が来るかと思います。僕もなかなか一人旅の資金が集められなくて苦労しています。


理系進学には多くのリスクがあることを押さえておきましょう。その上で自分の興味、得意分野を考えて大学を選んでいきましょう!


END

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おととらべる

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現役理系大学生。 Programming : Java, Python 音楽活動名義はRoot Introvertです。 音楽制作でのリリース、プロモーション ByeByeCopyright -> Root Introvert - Between Our Hearts (2019年3月) AirwaveDubstepTV -> SHADOWKEY - Kiss Me(feat. Jellow) (Root Introvert Remix) (2019年10月) NoCopyrightNation(NCN) -> Root Introvert - You Don't Wanna Be Lonely(2020年2月) 7even EDM -> Root Introvert - You Don't Wanna Be Lonely(Promotion) (2020年3月、4月) InspiredByInspired -> Root Introvert - You (2020年2月) AshesToFlame Records -> Root Introvert & Isura - Reminiscent (2020年4月) 一人旅 : タイ、ラオス、ベトナム、マレーシア

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