はじめに : オーディオブックサービス、Audibleとは
まず、簡単に説明すると、Audibleとは「聴く本」と表現されるオーディオブックのサービスの一種です。
40万冊を超える作品数はオーディオブックの中でも圧倒的で、充実したサービス内容が提供されています。オーディオブックを比較した記事も執筆しているので興味がある方はご覧ください。
しかし、そんなAudibleですが、メリットばかりではなくデメリットも当然存在します。そこで今回はAudibleの9個のメリットと4個のデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。
Audibleの9個のメリット

メリット1 : 圧倒的作品数
まずは何と言ってもその作品数です。
Audibleでは、40万冊以上が対象作品となっており、Audibleについで作品数が多いaudiobookでも約2万6千と、およそ15倍もの差があります。
「あの作品が聴きたいのにない!」というのが一番サービスを使っていて萎えてしまう瞬間ですが、Audibleは作品数が多いので、そうなる確率はどのオーディオブックサービスと比べても低いですね。
メリット2 : いろんな時に聴ける
散歩している時や通勤通学している時でも、オーディオブックで本を聴くことができます。
紙の本やKinldeだとどうしても歩きながら読むことは難しいですよね。そういう時にオーディオブックは真価を発揮します。
また、メンタリストのDaiGoさんは「繰り返し聴くこと」と、「BGMとしてのオーディオブック」がおすすめだとおっしゃっています。
基本的にオーディオブックの目的は、圧倒的な記憶への定着です。文章そのものが頭に入ってきてフレーズを覚えちゃったりするぐらい、オーディオブックは覚えることができます。
(中略)
だから、そういうフレーズが出てくるものだったり。技術的な部分を身につけなくちゃいけないもの。特に話術とか会話系のものは、オーディオブックで聞くのと文字で読むのとはぜんぜん違うんですよ。自然にできるようになるので。
(中略)
許されるならBGMとして常に流しておいてください。なぜかというと、オーディオブックというのは、どこで聞くかとか、周りになにがあるかでけっこう効果が変わるんですね。
だから、旅行先で聞くオーディオブックと部屋で聞くオーディオブックはぜんぜん違います。散歩しながら聞くオーディオブックも違うし、運動をしながら聞くオーディオブックもぜんぜん違うんですね。
つまり、同じ音なんですけれども周りの環境の影響を受けるんです。なにか作業しながら聞いたりするので。
だから、そういう意味でいうと、いつでもどこでも聞けるようにしておく。いつでもどこでも許されるのであれば聞き続けることが大事です。
引用 :オーディオブックはこんなにすごい!“聞く読書”のメリットをDaiGoが徹底解説 (logmi Biz)
特に引用の前半部分で、オーディオブックと文字の本の大きな差を述べています。確かに目で見る文章より、耳で聴くオーディオブックの方が、文章の内容+音声のデータがインプットされるので記憶の定着に役立ちますし、アウトプットもしやすい印象があります。
メリット3 : 読書が好きな人にも苦手な人にもおすすめできる
読書好きな人におすすめできる理由
私も小さい頃から読書好きでしたが、初めてオーディオブックを聞いたときは新鮮な気持ちになりました。
ナレーションの心地よさや、普段使っていた目が自由になることで紙の本の時よりも随分とリラックスした気持ちで聴くことが出来ます。
今まで紙の本やKindleで読んでいた方も、オーディオブックに挑戦してみると新たな発見があると思います(無料体験について後述)!
読書が苦手な人にもおすすめできる理由
今の話とかぶるところがありますが、視覚的な文字が苦手である場合、聴覚的な情報でインプットするというのは一つの手です。
今の時代は活字を読む機会よりも、YouTubeなどで映像+音声に触れる機会の方が多い、という場合が多いのではないでしょうか。
その場合は、普段から慣れ親しんでいる聴覚を使って本を聴くことで、読書嫌いが改善される可能性も十分にあると思います。
メリット4 : 長い作品を少ない労力で読破(聴破)できる
基本的に紙の本は長ければ長いほど読破するのに労力が必要ですし、休憩も必要になってきます。
そこをオーディオブックで聴くことにすると、少ない労力で一冊丸ごとインプットすることができます。基本的に活字を読むよりオーディオを聴く方が必要な体力は少ないです。
長い本に苦手意識がある人にもおすすめです。
メリット5 : Audible Stationが個性的
これはオーディオブックの中でもAudibleに特徴的な機能です。
ビジネスの要約本からニュース、お笑い、落語、ヒーリングまで、バラエティあふれる人気コンテンツを平日によく配信されており、Audible会員なら、追加料金なしで楽しむことができます。
人気で有名どころでいうと、Newspicksがあるのが個人的にすごく嬉しかったです。追加料金がかからないのでいくらでも聴くことが出来ます。
メリット6 : 退会後も読める
Audibleの嬉しい特徴の一つとして、退会後も作品を自分のものとして聴くことが出来ます。
例えば、音楽のサブスクリプションであるApple MusicやSpotifyなどは、解約すると曲がライブラリーから全て削除されてしまいますが、Audibleはその心配が一切不要です。
メリット7 : 付録資料も充実
「聴く本」というスタンスのオーディオブックですが、本によってはグラフや表がたくさん出てくるものがありますよね。
そういう本でもしっかりAudibleは対応しています。
そういう本に関しては、付録資料としてPDFファイルも一緒にダウンロードされるので、そこにかかれてある表やグラフを見ながら本を聴くこともできます。
むしろ、本によっては付録資料だけを読んで効率よく本の内容をさらうことが出来るので非常に重宝しています。
加えて、付録資料を参照するときは、オーディオブックの方でも「付録のPDFファイルの〇ページ目を見ると...」などと指示をしてくれるので、大変助かります。
メリット8 : 英語学習に最適
Audibleは洋書の作品が非常に多いです。リスニングの学習に役立つことは間違いないです。
例えば、300ページの本だと大体10万語を読むことになりますが、これはオーディオブックの標準再生速度で約8時間です。
10万語を日本人が視覚情報だけで読むのはすごく時間がかかります(経験済み)。それだけの分量を8時間で読むことが出来れば、英語のリスニング力向上に貢献することは間違いないですね!
以下の記事で英語学習におけるAudibleの使い方を解説しているので、興味のある方は是非読んでみてください。
メリット9 : 無料体験期間がある
最後に紹介する、最大のメリットは、Audibleには無料体験期間があるということです。
30日間の無料体験があるので、まずはこの記事で紹介したメリットを実際に体感してみるのも良いと思います。無料体験期間内に解約すれば料金はかかりません。
メリットまとめ
紹介したメリットをまとめると以下のようになります。
Audibleの4個のデメリット

これまでAudibleのメリットについて述べてきましたが、次はデメリットについても紹介していきたいと思います。
このメリットとデメリットを踏まえることは、無料期間中に「有料期間へ移行しても良いか。解約すべきか」の判断を手助けするのに役立つと思うので、是非参考にしてみてください。
聴き放題ではない
まず大きなポイントは、Audibleは聴き放題ではないということです。作品数がトップクラスな分、聴き放題ではないので一長一短ですが、もし今までずっと音楽や書籍で「聴き放題。読み放題」に慣れてきた方からすると抵抗があるのも仕方がありません。
無料体験後の具体的な料金体系は以下の通りです。
コイン制という珍しい制度を利用していますが、簡単にいうと毎月1冊はどんな本でも1500円で購入出来るという事です。
オーディオブックは3000〜5000円かかる場合も少なくないので、明らかにこの1500円という値段設定はお得です。
ただ、「聴き放題だ!」と勘違いしてしまうと一気に熱が冷めてしまうので、この場でしっかりと「Audibleは聴き放題ではない」と認識しておきましょう。
購入手順が多少面倒
また、購入手順が多少面倒です。Audibleには専用のアプリがあるのですが、なぜかそこからオーディオブックをダウンロードすることは出来ません。
その為、PCまたはSafariなどのWebブラウザーで購入する必要があるので一手間かかります。
聴くのはアプリでも可能なのですが、購入手順が余分に手間がかかるため、面倒臭いと思うの可能性は十分にありえます。
ピンポイントでの位置移動が困難

上の画像を見てもらうとわかるのですが、スマホ上では、1回のタップで30秒移動できます。
ただ、オーディオブックを聴いていると、「あれ、今なんて言った?」と1〜5秒程度巻き戻したい場合が多いです。そういう時30秒しか戻るボタンがないのは不便です。
上のオレンジのバーでピンポイントで再生箇所を指定することができますが、再生時間が長いと少しずらしただけで1分前後移動してしまうことがよくあるので使い勝手は微妙です。
多読をしたい人には向かない
メリットのところで「読書が好きな人におすすめ!」と言いましたが、「月に50冊、100冊読みたい!」というような多読家の方にはオーディオブックが全般的に向いていないと思います。
コスト面でも明らかで、例えば割引後でも2000円するオーディオブックを100冊購入するのと、600円の文庫本を100冊購入するのとでは、14万円もの差が出てきてしまいます。
本をたくさん読みたいけどそんなにお金をかけたくないという人にはAudibleを始めとしたオーディオブックはコスト的に厳しいです。
むしろそういう方はKindle Unlimitiedのようなサービスを利用するとお金の節約に繋がります。
デメリットまとめ
まとめ : オーディオブック(Audible)はこれからもっと進化していく

いかがでしたでしょうか。Audibleのメリットとデメリットを、利用者の目線から出来るだけ細かく分類してご紹介しました。
オーディオブックはまだまだ市場が成長段階だと思いますが、これからきっと波が来ると思います。聴く本と読む本、どちらもメリット、デメリットがあるので、是非この機会に試してみてください!