少し強めのタイトルですが、これはとあるYouTuberの方の動画の内容を自分なりに少し変更したものです。
チャンネル登録者数が100万を超えているKUNさんというゲーム実況者が先日「【悲報】小学生向けアンケートでKUNの動画を見てる奴がいるらしい-ラジオ」という動画を出していました。
この動画ではどちらかというと「小学生〜高校生くらい」とその保護者に向けたメッセージだと思うのですが、おそらく小学生や中学生はブログをあまり見ないと思うので泣く泣くタイトルでは「大学生」を使用しています。ただ、大学生でも心当たりがある方は多いと思います。
この記事では、KUNさんの主張を一部簡潔にまとめると同時に、そこからエンタメに関する補足をしていきたいと思います。
「【悲報】小学生向けアンケートでKUNの動画を見てる奴がいるらしい-ラジオ」での主張

- ほぼ全てのYouTubeの動画は質が低い
- YouTubeとテレビ(映画、ドラマ)では、一つの作品を制作するのに関わる人数が桁違い
- 工程の数も桁違い(編集・撮影)
- YouTubeは文化がまだ浅い→手法や思想が発展途上
- YouTuberがテレビに出ても基本「お金」の話ばかり
- それくらいしか興味がない。コンテンツとしてはしょうもない
- YouTubeの動画はしょうもないのばかりなのになぜ再生されるのか
- テレビや映画の出演者よりも距離感が近い(学校の先輩的存在)
- 手軽で無料(スマホ広げるだけで見れる)
- 無料病
- 無料である程度面白いものが世の中には揃っている→少しでも金がかかると「なんでだ!」となる
- 無料で享受しているにもかかわらず少しでも動画を出さないと「おい!早くしろよ!」と荒れる(別動画から引用)
- 「対価」の考え方に著しく欠ける(別動画から引用)
- 価値のあるものを見ていないと人間としてしょうもなくなる
- 手塚治虫 : 激務でありつつも、膨大な量の映画や小説に触れて常に創作物に飢えていた。→手塚治虫自身も面白いコンテンツを生み出せた。
- 面白くない人の話は聞くに耐えない
- (結果的に)モテない(異性からも、一人間としても)
- 面白くない・浅はかな人間はろくな人生が歩めない。
- YouTubeの良さ
- その人やそのチャンネルの色が出やすい(関わる人数が少ないから)
- でも、小学生にはそれはまだ分からない
- その人やそのチャンネルの色が出やすい(関わる人数が少ないから)
これらが大まかな主張です(一部取り除いたところもあります)。僕は最初この主張とそれに関連する事柄を「大学生向け」と称して記事にするべきかかなり悩みました。
しかし、よくよく考えてみると大学生ってたっぷり時間をとって価値のあるコンテンツを見る最後のチャンスなんですよね。そこで記事にすることにしました。
今の大学生はYouTube急成長期に小学生〜高校生だった

この記事を「大学生向け」とした大きな理由が「大学生がまさに小中高時代にYouTubeにどっぷりと浸かっていた可能性が高い」からです。
僕は2020年現在で大学3年ですが、2013年の中1くらいの頃から急速にYouTubeが広まった気がします。
- HIKAKIN
- 瀬戸弘司
- はじめしゃちょー
などがどんどん登録者数を伸ばしていき、渋谷にでかい広告を貼ったりファンフェスタなども次第に登場してきました。
個人的にはとあるテレビ番組の街頭インタビューで大学生がHIKAKINの動画を見ていると言っていたのが印象に残っていました。当時僕は中学生だった僕ですらHIKAKINチャンネルは低年齢向けだと思っていたのですが、大学生でも見るんだ...と少しショックを受けました。
そしてその頃のYouTubeは今と比べてもかなりしょうもない・低クオリティーの動画が溢れかえっていました。
- 文字を垂れ流すだけの動画が大量発生
- タイトルに「?!」がついてたら大体釣り
- ただ騒いで終わり
僕たちはこういうコンテンツを大量摂取しながら大学生になりました。おそらく「無料の弊害」を最もダイレクトに被弾していると思います。
今の高校生は勉強しなきゃ入試現代文の文学史の問題が殆ど解けない

塾講師のバイトをしていてつくづく思うこと
僕が塾講師のバイトをしていてつくづく生徒に対してなんとも言えない気持ちになります。
個別指導の塾で生徒の学力の幅はかなり広いのですが、結構勉強が出来る生徒でも、現代文の文学史の問題とかやると
「え〜、先生ー。これ覚えなきゃいけないんですかー? 」
みたいな対応をされます。それ以下(偏差値において)の生徒とかになると、
「檸檬、雪国、沈黙、李陵....いや、聞いたこともないです」
みたいな反応が返ってきます。文学的な作品に関する知識が明らかに不足しています。多分「ドストエフスキー」とか言われても、「え、なんすかそれ? 『エスキモー』的なsomethingですか?」みたいな反応が圧倒的多数派だと思います。ドストエフスキーが人間であることを認識しているかすら怪しいです。でも、大学生でもこんな感じの人は多いと思います。
文学以外でも...
文学以外でも、塾の生徒とかに話を聞いていると動画コンテンツのインプット先はほぼYouTubeかTikTok、或いはInstagramのストーリーです。NetflixやHulu, U-NEXTのVODですら少数派です。
KUNさんの言葉を盾にすると、YouTubeやTikTokなどの無料大量コンテンツは基本的にしょうもないです。
「ただ飯食ったり、ドッキリの掛け合いみたいなのをずっと見てたらしょうもない人間になる」っていう主張は僕はすごく共感できます。
抽象世界への圧倒的耐久力のなさ

ここからは少し僕の主張や考えも含まれます。一個人の意見として受け止めていただければ幸いです。
YouTubeと映画・アニメ・文学の違い
YouTubeやTikTokの無料コンテンツと、何人もの人が関わる映画・アニメ・ドラマ・文学では大きな違いがあります。
YouTubeは基本的に超具体的です。それでもって分かりやすい。一方映画や文学では具体的な世界と同時に抽象的世界観・メッセージが並走しています。
- YouTubeやTikTok : 基本的に具体的な要素オンリー
- 映画や文学 : 具体的なストーリーはありつつも、抽象的な世界観やメッセージ性が色濃く現れる
これがあるのとないのとでは大違いです。そしてYouTubeやTikTokの具体性はジャンクフードのようなもので(Roland様のお言葉を拝借)取り込みやすいものの、ドッキリ動画や飯を食いながらゆる〜く語る人の姿を見ても機知に富んだ思考や知性の向上には繋がりません。
少し話が変わりますが、僕がブログを始めてから「月収100万円達成する方法を有料noteで特別に伝授します!」みたいな商材に出会う機会が増えました。
有名なブロガーの意識高い系中島さんはそういうのに群がる人に対して警鐘を鳴らしていますが(参考記事 : 誰でも月100万円稼げる方法を特別に伝授します!)、それでも相談が耐えないそうです。
中島さんが現在(2020年時点)大学生なのでそういう相談をする人も大学生くらいの方が多いと思うのですが、中島さんはそういう人を「自分の力で考えられない」と上の記事でバッサリ斬っています。
その「自分の力で考えられない」というのも今まで抽象的なものに触れていなかったからかなと僕は思います。
ここでまさに価値のあるエンタメコンテンツが必要になってきます。その中には具体的な世界と共に、その作品に関わった人が伝えたい世界観やメッセージが全力投球されています。
それに触れて来たのとそうでないのとでは必然的に差が出るのは仕方がないです。
YouTubeはエンタメまでの導線に活用しよう!

とはいっても、いきなりYouTubeからガチガチな文学や映画の世界に飛び込むのは気が重いですし、どうやって作品を探せば良いか分かりづらいですよね。
そこで、最近はYouTubeでも文学や映画への掛け橋になるような動画がたくさん出てきているのでそれを活用してみましょう!
エンタメ探しにおすすめなYouTubeチャンネル2選
あまり紹介しすぎても意味がないため、2つだけ紹介します。この2つのチャンネルがエンタメ入門としてはおすすめかなと思います。
ファスト映画
その名前の通り、映画のあらすじを短い時間で紹介するYouTubeチャンネルです。
語るのが上手+映画の選定センスで人気が出たチャンネルで、24万人以上の登録者数がいます(2020年5月時点)。
>> ファスト映画
中田敦彦のYouTube大学
日本史・世界史などの歴史を始めとして、文学 、科学、経済、時にはアニメなどの様々なコンテンツを扱っています。
再生リストの「文学・芸術」などで取り扱われている本やアニメを是非自分の手に取って見てみましょう。
大学生におすすめなエンタメ享受

サブスクに登録しよう
僕は音楽がめちゃくちゃ好きだったのですが、僕が小学生とかの頃はまだCDをゲオやTSUTAYAで1週間〇〇円とかで借りていました。
ただ、それにはお金がかかりますし、CDという物理的制約を受けるがために聴ける曲も有名なものばかりでした。結果的にずっとU2やColdplayなどのメジャーなアーティストの曲しか聞けませんでした。
それが、今では学割を使えば月額500円以下で5000万や6000万といった数の曲に無制限にアクセスできます。
かつてはもっとお金がかかっていたものが、サブスクによってどんどん低価格化が進みました。それでもって見れる作品数は多いです。
おすすめサブスク
まずはオーソドックスなPrime Studentです。学生は6ヶ月の無料体験があり、それが終わった後も月額250円というほぼ無料みたいな価格で10個以上の特典が付いています(笑)。音楽が聴け、映画やドラマが見れて本が割引になったりします。
一つ一つの特典は少し充実度が低いかもしれませんが、あらゆる他のサブスクサービスのベースになっています。
動画系はNetflixかU-NEXTがおすすめです。一つ勘違いしないで欲しいのは、Netflixの作品数はその知名度ほど多くないです。ただ、Netflixでしか見られないオリジナルシリーズを見ることができます。僕は最初「所詮大したクオリティーじゃないだろう」と思っていましたが普通の映画となんら見栄えに劣っていません。
>>Netflix
一方のU-NEXTはファスト映画などで知って気になった映画を見るのに最適です(作品数が多いから)。月額は少し高めですが、無料期間があるのでその間に観たい作品があるか確認しておくと良いでしょう^^
>>U-NEXT
これらの詳細や他のサブスクが気になる方は以下の記事を確認して見てください^^
サブスクを活用して、価値あるコンテンツにたくさん触れてみましょう!